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かきちらし

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ホリーサークル最終話(未読)に燃えたぎった結果

お久しぶりです。
実家に帰省、「わっここの本屋発売日にフラッパー売ってる! 読まなきゃ!」と買い、ウキウキとそれ町を読み、最後のメインディッシュ! と思い超人ロックをぺらりとめくってようやく気がついた。

これ、先月号じゃね?




というわけでですね、まだ最終話読めてないんですけれども。
風の抱擁のマジギレじじいうっかり「言いたいことはそれだけか、小僧」などと年寄り臭い発言しちゃうの巻。
基本的にロックさんに対しては「このドM!!」と声を大にして言いたいんだけどあのロックさんには土下座のち踏んでくれ状態でした。






"それ"は、生き物だった。

心臓のある体を持ち、脳を持ち、呼吸し、話し、眠り、食べ、排泄し、笑う。ほとんど人間で、しかもエスパーだった。
それの属する世界は、はじめは培養液で満たされた水槽のなか、次は真っ白く出口のないコンテナのような部屋に変わった。毎日違う服と三食の食事を与えられ、必要なら運動もし、昼前に健康について機械的に診断を受ける。日々そのように扱われ、それはおよそ普通の少年のように見えた。観測する人間はどこにもいないものの。
それの右眼孔には脳に繋がれた装置が光っており、つるりとした半球状の機器からは何本かケーブルが伸びている。ほぼ完璧に人間であるそれの唯一欠けたところ--思考する能力を補填するもの、あるいは、それを"機械"たらしめている部分。

たったひとりの箱のなかに、突然空気を切り裂く音がして、それはまるで犬や猫が物音のした方に意識を向けるようにふっと視線をやった。
そこには、それと全く同じ顔、体つきをした、少年が立っていた。
それが本当に人間だったなら驚きもしただろうが、実際には首を傾げただけだった。これも不思議に思ったわけではない、証拠にそれの口元にはしまりのない笑みが浮かんでいる。ちいさな子どもが浮かべる反射のような意思のない笑み、形作っているだけの、体裁だけの微笑み。
相対する少年は逆に、眉を思い切り顰めて深い皺を眉間に刻んでいる。激しい怒りと、ほんのすこしの悲しみを織り交ぜた顔。
明るい黄緑の髪だけがそっくりそのままで、奇妙にいびつな鏡像のような少年とそれは、しばらく立ったままお互いを見ていた。


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